
【2025年最新版】ウェビナーツール徹底比較!おすすめ9選をご紹介
ウェビナーは、コロナ禍を経て、企業のマーケティング活動においてメジャーなものとなりました。「視聴したことがある」という方も多いのではないでしょうか?
広範囲のターゲットにアプローチできるため、多くの企業が活用を始めています。しかし、ウェビナーを成功させるためには、適切なツールの選定が不可欠です。
本記事では、ウェビナーツールの主な機能や、選ぶ際のポイントを詳しくご説明いたします。これからウェビナーを始める方も、すでに取り組んでいる方も、ぜひ参考にしてください。
1. ウェビナーとは?
ウェビナーとは、「ウェブ(Web)」と「セミナー(Seminar)」を組み合わせた言葉で、オンラインで開催されるセミナーやイベントを指します。インターネットを通じて、リアルタイムまたは録画形式で参加者に情報を提供する場として、企業やBtoBマーケティングの手法の一つとして広く活用されています。
ウェビナーは、従来の対面形式のセミナーに比べて、場所や時間の制約を大きく軽減することが可能です。そのため、国内外の広範囲にわたるターゲット層にアプローチできるツールとして、特にマーケティング分野で重要な役割を果たしています。
以下に、ウェビナーのメリットとデメリットについて詳しく解説します。
1.1ウェビナーのメリット
- 場所の制限がない
ウェビナーはインターネットを通じて行われるため、参加者は物理的な場所に縛られることなくアクセスできます。国内外問わず、どこからでも参加可能なため、広範囲のターゲットにアプローチできるのが大きな特徴です。 - コスト削減
従来の対面型セミナーに比べ、ウェビナーは運営コストを大幅に削減できます。会場費、設営費用、飲食費用などが不要なうえ、資料もデジタル形式で提供できるため、印刷コストも削減可能です。また、登壇者もオンライン上でどこからでも参加可能なため、移動するための時間的コストも削減できます。 - マーケティング効果の向上
ウェビナーを通じて収集できる参加者データや行動データは、マーケティング施策に活用できます。参加者の関心を分析してリードナーチャリングに活かしたり、録画データをオンデマンド配信として再利用することで、さらなる集客やプロモーション効果を得ることが可能です。
1.2 ウェビナーのデメリット
- 技術的なトラブルのリスク
配信中に回線トラブルや機材の不具合が発生すると、参加者の満足度が低下する可能性があります。特に、音質や画質が悪いと、不快に感じて視聴をやめてしまうケースも少なくありません。事前に必ずチェックを行い、必要に応じて性能の良いマイクやwebカメラを準備しましょう。 - 直接的な交流が難しい
オンライン上では、対面イベントのような直接的な交流が難しく、特にネットワーキングの機会が制限されます。また、オフラインではその場で営業が話し、商談につなげることも可能ですが、オンラインではなかなか難しいため、ウェビナー終了後のフォローアップが肝心です。 - 参加者の集中力が途切れやすい
物理的な会場と異なり、自宅やオフィスから参加する場合、周囲の環境による影響で集中力が続かないことがあります。できる限り集中力を維持できるよう、話し方の工夫をしたり、クイズやチャットの活用など、インタラクティブなウェビナーになるよう試行錯誤が必要です。
2. ウェビナーツールの基本
ウェビナーを効果的に運営するためには、配信に必要なツールの基礎理解と、適切なツールの選定が欠かせません。ここでは、ウェビナーツールの概要と、その導入による具体的なメリットについて説明します。
2.1 ウェビナーツールとは
ウェビナーツールは、オンラインでセミナーやイベントを配信するために使用されるソフトウェアまたはプラットフォームです。ウェビナーツールを活用することで、企業は世界中の参加者に向けて、情報提供やプレゼンテーションを行うことができます。
一般的なウェビナーツールには、以下のような機能が備わっています。
機能名 | 説明 |
---|---|
ライブ配信機能 | リアルタイムでの音声・映像配信 |
画面共有機能 | 資料やwebページの投影 |
録画・アーカイブ機能 | 配信内容の記録と後日視聴用の動画保存 |
参加者管理機能 | 参加者の登録や視聴ログの管理 |
チャットやQ&A機能 | 視聴者とのインタラクションを可能にする機能 |
データ収集機能 | 参加者の行動データやアンケート結果の取得 |
申込みページ作成機能 | 視聴登録ページやフォームの作成 ※ツールによる |
ツールによっては、他のマーケティングツールやCRMシステムと連携できるものもあり、より効果的なウェビナー運営が可能になります。
2.2 ウェビナーツール導入のメリット
【主催者のメリット】
- 工数の削減
ウェビナーツールを利用することで、イベント運営にかかる作業時間を大幅に削減できます。例えば、参加者の登録管理や資料配布がデジタル化されるため、従来の手動プロセスに比べて効率的です。 - 視聴者のエンゲージメントを高められる
チャットやQ&A、投票機能などのインタラクティブな機能は、ウェビナーツールならではです。これにより、視聴者の関心を引きつけ、満足度を向上させることができます。 - 効果的なデータ活用ができる
ウェビナーツールでは、参加者の視聴時間や行動データ、アンケート結果などの情報を収集できます。ウェビナーツールを使わずに、webミーティングなどを使用した場合、これらのデータ収集が難しい場合があります。ウェビナーツールを導入することで、データの一元管理ができる点も大きなメリットです。
【参加者のメリット】
- 手軽に視聴できる
ウェビナーツールを活用することで、通常のwebミーティングと異なり、基本的には参加者はビデオや音声をオンにする必要はなく、テレビを視聴するのと同じ感覚で、ウェビナーを視聴できます。URL一つで自宅や電車などで、気軽に視聴できるのは大きなメリットです。 - 講師への質問がしやすい
ウェビナーツールには、「Q&A機能」や「チャット機能」が搭載されているため、講師や主催者にリアルタイムで質問することが可能です。また、多くのウェビナーツールでは、匿名で質問を投げかけることもできるため、参加者により質問しやすい環境があります。
3. ウェビナーツールの選定ポイント
ウェビナーツールを選ぶ際には、目的や使用状況に応じた適切なツールを選定することが重要です。ここでは、ツール選定時に確認すべき5つのポイントをご紹介します。
3.1 目的に合っているか
ウェビナーツールを選ぶ際、まずは自社の開催目的を明確にすることが必要です。
例えば、少人数でのプレゼンテーション型ウェビナーであれば、シンプルなwebミーティングのツールで十分かもしれません。
一方、大規模なイベントや共催ウェビナーなどを開催する場合には、高度な機能を備えたツールが適しています。用途に合ったツールを選ぶことで、運営の効率化が図れます。
また、アーカイブを活用していきたい、オフラインとのハイブリット形式でイベントを開催したいなど、ウェビナーをマーケティング施策としてどのように活用していきたいかによって、適切なツールは異なります。
3.2 参加者が使いやすいか
参加者がツールをスムーズに利用できるかどうかも重要なポイントです。
視聴までの操作が複雑だったり、インストールが必要な場合、参加者が離脱する可能性が高まります。
ブラウザ上で視聴可能なツールや、簡単なインターフェースを備えたものを選ぶことで、参加率を向上させることができます。また、モバイルデバイスからのアクセスが可能かどうかも確認しておきましょう。
3.3 必要な機能は備わっているか
ウェビナーを成功させるためには、目的に応じた機能が必要です。
例)
・マーケティング活動を効率的に行いたい場合
データ収集や分析機能がついたツールがおすすめ
・イベントの申込み管理から運営まで一括して行いたい、または自社のホームページにセミナー案内ページがない場合
申込みページ作成機能がついたツールがおすすめ
・ウェビナーコンテンツを二次利用して、さらなるリード獲得やナーチャリングに活かしたい場合
アーカイブ配信機能や、再配信機能がついたツールがおすすめ
このように、ウェビナーを開催するにあたって課題となっていることや、必要な機能を洗い出し、それらが備わっているかを事前に確認することが重要です。
3.4 サポート体制は充実しているか
ツールを選ぶ際には、サポート体制の充実度も重要な判断材料です。
初めて利用する場合や、大規模イベントを開催する際には、予期しないトラブルが発生する可能性があります。日本語対応のサポートやヘルプデスクを利用できるか、
また、事前トレーニングや設定ガイドの提供があるかを確認することをおすすめします。
3.5 MAやCRMなど他ツールとの連携ができるか
マーケティングオートメーション(MA)ツールや顧客管理システム(CRM)との連携が可能なツールを選ぶことで、運用効率をさらに高めることができます。
例えば、参加者データを自動でCRMに取り込んだり、ウェビナー後のフォローアップメールを自動で送信できる仕組みがあると、マーケティング施策をスムーズに展開できます。ツールの拡張性や連携機能が自社のシステムと合致しているかを事前に確認しておきましょう。
4. 無料ツールと有料ツールの違い
ウェビナーツールには、無料のツールと有料のツールがあります。無料ツールはコスト面でのメリットがあるものの、機能やサポートが制限されている場合が多いです。有料ツールは、より便利な機能や支援があるため、「ウェビナーを通して実現したいこと」を軸にして、ツールの選定を行うと良いでしょう。
無料と有料のウェビナーツールの違いは以下をご覧ください。
4.1 開催時間の長さ
無料ツールは、開催時間に制限があることが多く、30分などの短時間のウェビナー(ショートウェビナー)に適しています。一方、有料ツールでは長時間の配信が可能なため、より柔軟なスケジュールで開催することができます。
4.2 参加人数
無料ツールでは、参加人数に上限が設定されていることが多いため、大規模なイベントや大人数の参加を想定しているウェビナーには向いていません。
ウェビナーの参加人数が100名以上を見込んでいる場合は、有料ツールの切り替えを検討するか、開催日を複数設けて参加を分散させるなどの対応を検討しましょう。
4.3 視聴ログや参加者のデータ収集
視聴ログやアンケート結果などのデータ収集は、開催後に営業アプローチやフォローアップを行う場合は非常に重要です。
無料ツールではデータ収集機能が限定的な場合が多く、ウェビナー申込者と実際の参加者の突合ができなかったり、視聴時間のデータが取れていなかったり、全てのデータを知ることができません。
また、有料ツールの場合、CRMシステムとの連携が可能なツールも多いため、データに基づいた営業活動やマーケティング施策を行うことができます。
4.4 サポート体制
技術的なトラブルを避けるためには、サポート体制も重要ですが、無料ツールではサポートが無かったり、限定的である場合が多いです。
リアルタイムでのトラブル対応が難しい場合があるため、初めてウェビナーを開催する企業は機能の動作や、想定されるトラブルとその対処法について事前に把握しておくことが必要です。
有料ツールでは、定期的なアップデートや新機能の提供が行われていたり、導入時の伴奏支援やトレーニングなどが用意されているなど、ウェビナー開催の初心者でも安心して使い始めることができます。サポート内容や体制はツールベンダーによって異なるため、どのような支援を受けることができるのか、必ず確認しておきましょう。
4.5 機能性
無料ツールは基本的なライブ配信機能を備えており、短時間でシンプルなウェビナーを開催するには十分ですが、より視聴体験を良くしたり、データを収集・分析するには不十分です。
例えば、よく有料ツールに搭載されている「Q&A機能」は、参加者がリアルタイムで質問を投稿できるため、登壇者と直接コミュニケーションを取ることが可能です。参加者の疑問をその場で解消し、満足度を向上させることができます。
その他にも、有料ツールにはチャット機能やアンケート機能、資料ダウンロード機能、アーカイブ配信機能など、様々な機能が搭載されています。
5. ウェビナーツールおすすめ11選【徹底比較】
5.1 Zoom
オンラインミーティングツール「Zoom」のウェビナー機能です。zoomミーティングと近しいデザインのため、オンラインミーティングツールを普段から使用している方にとっては使いやすく、また、最大100名の参加者に対応しています。
ライブ配信をFacebook LiveやYouTubeに同時配信する機能もあり、CRMやMAツールとの連携も可能です。
基本的な申し込み・参加データ、アンケートデータなどは取得可能なため、CRMやMAツールと連携させれば、顧客のウェビナー参加状況を把握することが可能です。
【料金】
Zoom Workplace
ベーシック:無料
・プロ:月額2,399円
・ビジネス:月額3,299円
・ビジネスプラス:月額3,438円
Zoom Webinars
・Webinars:月額11,850円〜
・Sessions:月額14,850円〜
・Events:月額22,350円〜
※Zoom WebinarsはZoom Workplaceのご契約が必須です
サービスページ:https://zoom.us/jp-jp/webinar.html
5.2 Bizibl(ビジブル)
ウェビナー運営を一元化し、自動化することで工数削減が見込めます。
・LPや申し込みフォームの作成
・アンケート作成
・再配信設定
・KPI管理、分析
これらのウェビナーに関連する業務を、Biziblひとつで完結させることができます。
自社のウェビナーページがない、という企業様にもおすすめです。
HubSpotやSalesforce、Marketoなどのツールとも連携可能なため、ウェビナーで収集したデータをリアルタイムに反映し、営業やマーケティング活動に利用することができます。
【料金】
要お問い合わせ
サービスページ:https://bizibl.tv/
5.3 ネクプロ
ネクプロは、ウェビナーや動画配信に特化したイベント管理プラットフォームです。
アプリではなくブラウザで使用するため、インストールなどの事前の準備が不要です。申込フォーム作成からメール配信、擬似ライブ配信など、ウェビナーに関するあらゆる業務がネクプロで完結します。
また、「イベントプロフェッショナルサービス(有償サービス)」として、事務局運用代行やスタジオ・機材手配、動画編集などのリッチなイベント体験のためのサービスも提供しています。
【料金】
要お問い合わせ
サービスページ:https://nex-pro.com/
5.4 EventHub(イベントハブ)
「ウェビナー」「カンファレンス」「展示会」と全てのビジネスイベントに対応しています。特に、オンラインとオフラインのハイブリット形式でのイベント運営で注目されているツールです。
そのほか、ユーザー交流会や学会など、業界や開催形式問わず幅広く利用されているのが特徴的です。5,000人以上のカンファレンスなど、大規模なイベント開催に向いています。
【料金】
要お問い合わせ
サービスページ:https://eventhub.jp/
5.5 Cocripo(コクリポ)
コクリポは、Web会議システムではなく「ウェビナー」に特化したツールで、低価格で手軽にウェビナーを始めることができます。最大300名まで対応可能で、録画やチャット機能が充実しており、アフターフォローに必要なデータ収集も可能です。初めて有料プランを利用する場合は1ヶ月間無料で利用できます。
マーケティング活動だけでなく、お客様サポートや社内説明会、採用説明会など幅広いシーンで活用されているのが特徴です。
【料金】
・フリープラン:0円
・ビジネスプラン:月額30,000円
・エンタープライズプラン:月額70,000円
サービスページ:https://promote.cocripo.co.jp/
5.6 V-CUBE(ブイキューブ)セミナー
V-CUBEは、最大26,000人までの同時接続ができるウェビナーツールです。
年間約3,000イベントの配信実績を持つプロによる台本作成や当日撮影などのサポートがあり、専門スタッフによる対応も24時間365日と充実しています。また、アプリが不要なためすぐ接続して使用することができます。手厚いサポートを必要とする企業にはおすすめのツールです。
【料金】
要お問い合わせ
サービスページ:https://jp.vcube.com/service/seminar
5.7 Adobe Connect for Webinars(アドビコネクト)
Adobe Connect(アドビコネクト)は、様々なウェビナー形式に対応できるツールです。最大25名の参加が可能な「Adobe Connect Meetings」から、最大1,000名まで対応する「Adobe Connect Webinars」、オンデマンド学習コンテンツを作成できる「Adobe Connect Learning」の3パターンがあります。
主催企業や参加者は専用ソフトのインストールが不要なため、手軽に利用できます。
ただし、日本語サポートには若干の不安があるため、サポート体制を確認することをおすすめします。
【料金】
・Adobe Connect Meetings:月額5,676円
・Adobe Connect Webinars:月額14,758円
・Adobe Connect Learning:月額42,002円
サービスページ:https://www.adobe.com/jp/products/adobeconnect.html
5.8 J-Stream(Jストリーム)
「Jストリーム」は、大規模なウェビナーや動画配信を希望する企業に適しています。月額16万円で最大2,000人の同時参加が可能なプランから、最大10万人までの同時接続が可能なプランも用意されています。
多様な業界で、国内4,000アカウント以上の導入実績を誇り、動画に関する制作・配信・運用のすべてに対応しているため、ウェビナーだけでなく動画を活用したコンテンツの拡充や社内研修など、様々な用途でツールを活用したい企業におすすめです。
【料金】
J-Stream Equipmedia
・初期費用50,000円
・Startup月額50,000円
・Business月額100,000円
・Expert月額160,000円
サービスページ:https://www.stream.co.jp/
5.9 Giga Cast(ギガキャスト)
「LOGOSWARE GigaCast」は、企業向けに設計されたウェビナーツールで、セミナーの告知から視聴ログの収集まで、必要な機能をフル装備しています。ライブ配信だけでなく録画配信にも対応しており、告知やアンケート、閲覧者情報の収集が可能です。
また、大規模な参加者数をサポートし、最大10,000人まで対応するため、就活セミナーや販促ウェビナーに最適です。
プリペイド制や月額固定プランといった料金設定があり、ウェビナーの開催頻度に応じて選択できます。
【料金】
・共有クラウド/プリペイド制:28,000円~
・共有クラウド/月額固定(ポイント発行方式):月額9,800円~
・共有クラウド/月額固定(時間帯指定プラン):月額48,000円~、初期費用98,000円
・専用クラウド/従量課金制:お問い合わせ
サービスページ:https://powerlive.logosware.com/
6: 目的に合った最適なツール選定を
ウェビナーツールを選定する際は、貴社にとって最適な機能を選ぶことが重要です。
参加者とのコミュニケーションを重視する場合はチャットやQ&A機能が充実したツールが適しており、データ分析やマーケティングオートメーションとの連携を重視する場合は、詳細なデータ収集機能を備えたツールが有効です。
もちろん、無料ツールでウェビナー運用ができる場合もありますので、まずは無料ツールを使用しながら必要な機能を検討してみるのもおすすめです。