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CXOレターとは?書き方・例文と実際の返信事例、商談につなげるポイントを解説

CXOレターとは、経営層や決裁者に向けて、相手の事業や課題に合わせた手紙を送る営業施策です。大手企業への新規開拓では、メールや架電だけでは接点を作りにくい相手にアプローチする選択肢になります。

成果を左右するのは、手紙の見た目だけではありません。ターゲット企業とキーマンの選定から、文面の作成、送付後のフォローまでを一つの営業プロセスとして設計することが大切です。本記事では、CXOレターの進め方、書き方の例、効果測定、内製と外部支援の判断基準を解説します。

目次

CXOレターとは、経営層・決裁者へ直接アプローチする手紙施策

CXOレターは、CEOやCMO、CTO、CHROなど、企業の意思決定に関わる経営層・責任者との接点を作るための手紙です。送付する企業と人物を絞り、それぞれに合った訴求を設計します。まずは、ほかの営業手法との違いと、営業活動の中での役割を確認しましょう。

CXOレターとDM・営業メール・テレアポの違い

CXOレターの特徴は、特定の企業・人物に向けた内容を手紙で届ける点です。手紙という接触方法だけでなく、送付先を選んだ理由や提案内容の個別性が重要になります。

手法主な対象と接触方法向いている場面
CXOレター対象を絞った経営層・決裁者へ手紙を送る重点企業のキーマンと接点を作りたい場合
郵送DM一定の条件で抽出した相手へ郵送する幅広い対象へ情報を届けたい場合
営業メールメールアドレスが分かる相手へ送信する迅速な連絡や継続的な情報提供をしたい場合
テレアポ電話で相手や担当部署へ接触する対話を通じて関心や担当者を確認したい場合

これらの手法は併用できます。たとえばCXOレターで提案の背景を伝え、送付後にメールや架電で適切な担当者を確認する運用が考えられます。

CXOレターがBDR・ABMで果たす役割

CXOレターは、重点企業のキーマンとの接点を作るチャネルの一つです。BDR(Business Development Representative)は新規開拓を担う営業活動、ABM(Account Based Marketing)は狙う企業を定めて取り組むマーケティングの考え方を指します。

ABMで選んだ企業に対し、BDRが誰へどのように接触するかを設計する際、CXOレターを組み込めます。目的は発送そのものではなく、返信、担当者紹介、情報交換といった次の接点を得ることです。ABMにおけるターゲット選定や具体的なアプローチ方法については、以下の記事でも詳しく解説しています。

参考記事:ABMとは?メリット・導入手順や成功させるポイントをわかりやすく解説

CXOレターが有効な企業・営業シーン

CXOレターは、すべての新規営業に適した施策ではありません。1社あたりの商談価値、狙う企業の数、意思決定に関わる人物を踏まえ、個別のリサーチや文面作成に工数をかける意義があるか判断します。

大手企業・エンタープライズ企業の新規開拓を狙っている企業

大手企業では、最初に接触できた担当者が提案テーマの決裁者とは限りません。特定の経営課題に関する提案であれば、その課題を管掌する役員や責任者へCXOレターを送ることが接点を広げる選択肢になります。

ただし、役職が高い相手に送れば商談が進むとは限りません。課題を把握している部門責任者や、導入を推進する担当者との接点も重要です。送付先を選ぶ際は、決裁権と実務への関与を分けて確認しましょう。

メールや架電では決裁者との接点を作りにくい企業

既存のメールや架電でキーマンにつながっていない企業には、CXOレターを別の接触方法として検討できます。たとえば、代表電話では担当部署への取次ぎにとどまり、メールの送付先も把握できない場合です。

手紙を送る際は、その後の連絡方法まで決めておきます。送付先、送付日、提案テーマを記録しておけば、フォロー時にも一貫した説明ができます。

高単価・検討期間の長い商材を扱う企業

1社との取引価値が高い商材は、企業ごとの調査や文面作成に時間をかけやすい領域です。複数部門が導入に関わり、検討期間が長い場合も、最初から適切なキーマンとの接点を探る意味があります。

一方、送付先ごとに必要な工数は増えます。発送費だけで判断せず、調査、作成、フォローにかかる費用と、案件化した際の価値を合わせて検討してください。

ターゲット企業を絞ったABMを実施している企業

重点アカウントが明確な企業では、CXOレターを個別アプローチの一つとして組み込みやすくなります。企業の事業方針や直近の取り組みを調べ、提案するテーマとの接点を具体化できるためです。

同じ企業内でも、役員と部門責任者では関心が異なります。送付する人物ごとに「何を判断する立場か」を整理し、文面とフォロー方法を設計しましょう。

参考記事:ABMとは?メリット・導入手順や成功させるポイントをわかりやすく解説

CXOレターを実施する5ステップ

CXOレターは、ターゲット選定から送付後のフォローまでを続けて設計します。次の5ステップに沿って進めると、誰に何を伝え、どの反応を次の行動につなげるかを整理できます。

1.ターゲット企業を選定する

最初に、優先して開拓したい企業を絞ります。業界や企業規模だけでなく、自社が解決できる課題、導入可能性、既存顧客との共通点も確認してください。

たとえば大手企業向けの営業支援を提供するなら、単に従業員数が多い企業を並べるだけでは不十分です。新規事業への投資状況や営業組織の拡大など、提案テーマとの関連も見ます。送付数より、接点を作る価値の高い企業を優先しましょう。

2.送付するキーマンを特定する

ターゲット企業を決めたら、提案テーマに関わる人物を探します。企業サイトの役員紹介、ニュースリリース、登壇情報、公開されている人事情報などが確認先です。

役職名だけで送付先を決めると、提案内容の管掌範囲とずれる場合があります。「予算を判断する人か」「施策を推進する人か」を確認し、必要に応じて複数の候補を整理してください。氏名や役職は送付前に再確認します。

3.企業・キーマンをリサーチして訴求を設計する

文面を書く前に「なぜこの企業の、この人物へ、今連絡するのか」を明確にします。事業方針、直近の発表、本人の発信など、公開情報から確認できる事実を起点にしてください。

そのうえで、相手の課題に関する仮説と、自社が提供できる価値を結び付けます。課題を断定せず「現在取り組まれている○○に関連し、△△の観点で情報交換の機会をいただきたい」など、相手が関係性を判断できる形にすると伝わりやすくなります。

4.CXOレターを作成・送付する

レターには、相手を選んだ理由、課題に関する仮説、提供価値、依頼する行動を簡潔に盛り込みます。複数のサービス説明を詰め込むと、何を相談したいのか分かりにくくなります。

手書きか印刷かは、送付数、個別化する範囲、ブランドイメージ、制作工数を基に選びましょう。封筒や宛名も正確に整え、送付日と文面の版を記録しておくと、その後のフォローと効果測定に役立ちます。

5.フォローコール・メールで次の接点を作る

送付前に、誰が、どのチャネルで、何を確認するか決めておきます。フォローの目的は「手紙を読みましたか」と尋ねることだけではありません。提案テーマへの関心や、話をするのに適切な担当者を確認することも大切です。

相手から時期違いとの回答があれば、再接触の時期を記録します。担当者を紹介された場合は、その人物へ引き継ぐ際の背景も残しましょう。反応に応じて次の行動を変える運用が、継続的な接点につながります。

反応を得やすいCXOレターの書き方と文面構成

CXOレターは、企業名や宛名だけを差し替えた文面では個別に連絡した理由が伝わりません。基本構成を押さえたうえで、調べた事実と提案テーマのつながりを相手ごとに書き分けます。

CXOレターの基本構成と例文・テンプレート

CXOレターは「宛先を選んだ理由→相手の取り組みへの言及→提供できる価値→次の行動」の順で組み立てます。相手企業について調べた事実を起点に、なぜ今、その人物へ連絡したのかを簡潔に伝えましょう。

以下は、実際に送付したCXOレターの一例です。送付先企業の事業内容やキーマンの役割に合わせて文面を調整し、個別にアプローチしています。

CXOレター例

また、レターの送付時には透明フィルムを使用し、表面に手紙、裏面にサービス紹介チラシを配置しています。

CXOレターの送付方法

レターでは送付先を選んだ理由や提案の背景を伝え、裏面の紹介資料ではサービス内容を補足することで、受け取った相手が提案内容を確認しやすい構成にしています。

CXOレターでは、レター本文と同封資料の役割を分けて設計することも重要です。

レターでは「なぜその相手へ連絡したのか」「何について話したいのか」「次にどのような接点を持ちたいのか」を簡潔に伝えます。一方、同封資料では、サービス内容や支援実績など、相手が提案の詳細を判断するために必要な情報を補完します。

レターだけに会社概要やサービス内容を詰め込みすぎると、個別に連絡した理由や依頼内容が分かりにくくなります。レターでは相手との接点を作るための情報に絞り、詳しいサービス情報は同封資料で確認できる状態にすると、それぞれの役割が明確になります。

実際のCXOレター運用でも、レターと紹介資料をあわせて送付しています。後ほど紹介する実際の返信では、同封した紹介資料を確認した担当者から、人材紹介サービスについて詳しく話を聞きたいという具体的な問い合わせにつながっています。

このように、レターでは「なぜあなたに連絡したのか」を伝え、同封資料では「自社が何を支援できるのか」を補完する形で役割を分けることで、相手が提案内容を確認しやすくなります。

相手を選んだ理由を具体的に伝える

レターの冒頭では、相手企業の取り組みや本人の発信など、個別に確認した事実に触れます。たとえば「事業拡大を拝見しました」だけでは範囲が広いため、提案と関係する発表内容まで特定すると、連絡した理由が明確になります。

事実と提案の関連も重要です。採用強化の発表を見て連絡するなら、単に「採用を強化されていますね」で終えず、自社が支援できる採用要件の整理や採用体制づくりへつなげます。

経営課題と提供価値を短く結び付ける

経営層への文面では、商品機能の一覧より、相手の取り組みに対して何を支援できるかを先に伝えます。「架電を代行します」だけでなく「重点企業の選定からキーマンへの接触まで、開拓体制を設計します」のように、提案する範囲を示す方法です。

ただし、相手の課題は公開情報だけでは確定できません。「○○が課題のはずです」と決めつけず、確認した事実と課題仮説を分けて書きましょう。相手が関心の有無を判断しやすくなります。

次に取ってほしい行動を明確にする

文末では、情報交換や担当者紹介など、求める行動を一つに絞ります。「面談、資料請求、担当者紹介のいずれかをお願いします」と複数の依頼を並べると、何を返せばよいか判断しにくくなります。

依頼は提案の段階に合わせて設定してください。まだ課題の有無を確認できていない場合は、詳細な商談よりも、提案テーマに関する短時間の情報交換が適切なケースもあります。

手書き・印刷・封筒は目的とターゲットに合わせる

手書きには文面を個別に作っていることを伝えやすい面があります。一方で制作工数がかかるため、重点企業の数や運用体制を踏まえた判断が必要です。印刷を選ぶ場合も、本文まで同じ内容にする必要はありません。

封筒や宛名、同封物は、届け方を設計する要素です。ただし、体裁だけで反応を得られるとは限りません。まず送付先の正確さと文面の関連性を確保し、そのうえで自社のブランドに合う形式を選びましょう。

CXOレターでは実際にどんな返信が来る?【マーケティングコミット事例】

CXOレターへの反応は、宛先本人から直接返信が届く形に限りません。実際にレターを送付した2件では、採用部門からメールが届き、打ち合わせの日程調整へ進みました。送付先と返信者の関係を含め、それぞれの経緯を紹介します。 

返信事例1|本部長宛のレターから採用担当者との打ち合わせへ

1つ目は、従業員数1万人以上、売上高7,000億円以上の大手ITサービス企業へのアプローチ事例です。

この企業では、通常の電話営業ではキーマンとの接点を作ることが難しい状況にありました。そこで、人事総務本部長宛にCXOレターを送付したところ、人材戦略部門の採用担当者から返信があり、人材紹介サービスについての打ち合わせ依頼につながりました。


大手企業では、代表電話から目的の責任者や決裁層へつないでもらうことが難しく、架電を続けても有効な接点を作れない場合があります。この企業もまさにそうした状況にあり、通常の電話アプローチだけではキーマンへ提案を届けられていませんでした。

そこで、人事領域を管掌する人事総務本部長宛にレターと紹介資料を送付しました。その結果、レターの宛先本人ではなく、人材戦略部門の採用担当者からメールで返信が届いています。

返信では、同封した紹介資料を確認したうえで、人材紹介サービスについて詳しく話を聞きたいとの意向が示され、先方から打ち合わせ候補日の提示を依頼されました。

電話では接点を作れなかった企業に対し、手紙へチャネルを変えたことで、責任者宛に提案を届け、組織内の適切な担当者との具体的な接点につなげられた事例です。CXOレターは、既存の架電ではキーマンへ到達しにくい重点企業に対して、新たな接点を作る手段の一つになり得ます。

実際に届いた返信メールは、以下のとおりです。

○○株式会社 ○○様

お世話になります。○○株式会社の○○と申します。

弊社人事総務本部長宛に御社よりご送付いただいた御社のご紹介資料を拝見しましたが、是非御社の人材紹介サービスに関して詳しいお話をお聞きしたく、メールさせて頂きました。

つきましては来週、再来週でお打ち合わせ可能な候補日程を幾つかご提示いただけませんでしょうか。
頂いた候補日程の中で日程調整させて頂ければと存じます。

ご多忙のところ恐縮ですが、よろしくお願い申し上げます。

○○株式会社
人材戦略部 キャリア採用課 ○○

 

この事例で重要なのは、責任者宛にレターを届けたことで、提案内容が社内の適切な実務担当者へ共有され、相手側から具体的な打ち合わせ依頼につながった点です。

つまり、CXOレターの成果は「宛先本人から返信があったか」だけで判断する必要はありません。電話では接点を作れなかった企業に対し、手紙をきっかけに組織内の適切な担当者へ接続し、商談につながる次のアクションを引き出せたこと自体が成果といえます。既存の架電ではキーマンへ到達しにくい重点企業に対して、CXOレターは新たな接点を作る手段となった事例です。

CXOレターを活用した大手企業への新規開拓事例

マーケティングコミットでは、人材・HR業界の企業に対し、CXOレターを活用したBDR支援も実施しています。

こちらの企業では、人材を紹介したい大手企業との接点を十分に確保できておらず、インサイドセールスのリソース不足やABM戦略の立案にも課題を抱えていました。

そこで、ナショナル企業・大手企業を対象に、500社のアプローチリストを作成。CXOレターを活用したアプローチなどを実施した結果、獲得したアポイントからの受注率50%超を達成しました。

ナショナル企業・大手企業とアポから受注率50%超え

この事例は、CXOレターをABM戦略の一環として活用し、大手企業への新規開拓を進めたものです。CXOレター単独の成果ではありませんが、ターゲット企業の選定やほかの営業活動と組み合わせることで、商談創出から受注までつなげた事例といえます。

マーケティングコミットでは、このほかにもさまざまな業界・企業に対するインサイドセールス支援を行っています。具体的な支援内容や成果については、以下の事例資料をご覧ください。

返信事例2|手紙への返信から採用担当者を交えた商談へ

2つ目は、従業員数1万人以上、売上高2兆円以上の大手小売・流通企業へのアプローチ事例です。

代表取締役社長宛にCXOレターを送付したところ、担当役員からメールで返信が届きました。メールには採用担当者2名もCCに含まれており、先方から3名での打ち合わせを希望する旨が伝えられ、その後の商談につながっています。


返信では「採用担当の者と3名でMTGしたい」と先方から具体的な打ち合わせ依頼があり、あわせて候補日程の提示を求められています。その後、担当役員と採用担当者を交えた商談につながりました。

実際に届いた返信メールは、以下のとおりです。

○○株式会社
代表取締役社長 ○○様

はじめまして。○○株式会社の○○と申します。

お手紙でのご連絡誠にありがとうございます。
拝見させていただきまして、ぜひMTGの機会を頂戴できればと存じます。

弊社の採用担当の者と3名でお願いできれば幸いです。
併せて、○○様の候補日程をお願いできればと存じます。

大変お忙しい中恐縮ではございますが、ご検討をよろしくお願いいたします。

引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

 
この事例でも、CXOレターの成果は社長本人から返信があったかだけで判断するものではありません。社長宛に届けたレターをきっかけに担当役員から返信があり、さらに採用担当者2名も加わったことで、複数の関係者を巻き込んだ商談へ進んでいます。

社長宛のレターから、提案テーマに関わる担当役員・採用担当者へ接続し、具体的な打ち合わせにつながった事例です。

実際の返信から分かる「反応されるCXOレター」の共通点

2つの事例を比較すると、実際の送付内容や返信内容から、いくつかの共通点が確認できます。

まず、CXOレターは、通常の架電ではキーマンとの接点を作りにくい大手企業に対する別チャネルとして活用されています。事例1では、電話では有効な接点を作れていなかった企業に対し、人事総務本部長宛にレターを送付したことで、採用担当者から具体的な打ち合わせ依頼につながりました。

また、単に役職が高い人物へ送るのではなく、提案テーマに関わる責任者や決裁層を宛先としている点も共通しています。事例1では人事総務本部長、事例2では代表取締役社長を起点として、最終的に採用担当者や担当役員との接点が生まれています。

さらに、レターだけでなく、サービス内容を確認できる紹介資料をあわせて届けている点も特徴です。事例1では、採用担当者から「紹介資料を確認し、人材紹介サービスについて詳しく話を聞きたい」という返信が届いています。レターで接点を作る理由を伝え、紹介資料でサービス内容を補完する運用が確認できます。

一方で、2つの事例とも、宛先本人からの返信だけを成果としていません。事例1では本部長宛のレターが採用担当者へ共有され、事例2では社長宛のレターをきっかけに担当役員から返信があり、採用担当者2名を含む商談へ進みました。CXOレターでは、組織内の適切な担当者へ提案が共有され、具体的な接点につながったかまで確認することが重要です。

最終的に、どちらの事例でも先方から「詳しく話を聞きたい」「MTGをしたい」と具体的な次のアクションが提示されています。

このことから、CXOレターでは宛先本人からの返信だけを見るのではなく、提案内容が組織内の適切な担当者へ共有され、具体的な打ち合わせや商談につながったかまで確認することが重要です。

CXOレターの反応が低い原因と5つの改善ポイント

反応が低い場合、文面だけを変更しても改善しないことがあります。送付先、連絡する理由、依頼する行動、フォロー方法を順に確認し、どの段階に課題があるかを特定しましょう。

1.ターゲット企業・キーマンの選定を見直す

まず、提案価値と送付先の関係を確認します。対象企業の業界や規模が合っていても、提案テーマが現在の優先課題と結び付かなければ、返信を得るのは難しくなります。

人物についても、役職の高さだけで判断しないことが大切です。送付先が意思決定に関わるのか、施策を推進する立場なのかを見直します。返信で担当部署を案内された場合は、次の送付先を選ぶ手がかりになります。

2.企業・キーマンごとの個別性を高める

企業名と役職名を差し替えるだけの文面になっていないか確認しましょう。相手固有の情報が入っていても、提案との関係が不明確なら、個別に調べた意図は伝わりません。

「確認した事実」「そこから考えた課題仮説」「自社が支援できること」の順で読み直すと、論理の飛躍を見つけやすくなります。個別化は情報を多く盛り込むことではなく、連絡した理由を明確にすることです。

3.送付するタイミング・きっかけを見直す

新規事業の発表、組織変更、採用強化、中期経営計画など、提案テーマに関係する変化は連絡のきっかけになります。ただし、企業に動きがあれば何でも文面に使えるわけではありません。

「その発表を受けて、なぜ今この提案をするのか」を説明できるか確認してください。根拠となる発表日や内容も送付前に確かめ、古い情報を直近の動きとして扱わないようにします。

4.レターで伝える目的・CTAを絞る

一通のレターに、会社紹介、複数サービスの提案、資料請求、商談依頼を詰め込むと、主題が曖昧になります。最も伝えたい提案テーマと、相手に求める次の行動を一つずつ決めましょう。

CTA(Call To Action)は、相手に取ってほしい行動を示すものです。「ご関心があればご返信ください」だけで伝わりにくい場合は「○○について情報交換の機会をいただけますと幸いです」のように、返信の目的を具体化します。

5.送付後のフォロー方法を改善する

発送後に何も連絡しなければ、返信のなかった相手が提案を検討していないのか、適切な担当者へ届いていないのか判断できません。送付日とフォロー内容を記録し、架電やメールで次の接点を探ります。

フォロー時に得られた「担当者が異なる」「検討時期が先」「提案テーマが合わない」といった情報も残してください。その反応を基に、次回の送付先や文面を改善できます。

CXOレターの効果測定で確認したい指標

CXOレターは、アポイントの件数だけで評価すると、送付先の質や得られた接点を見落とすことがあります。到達から案件化までの指標と、返信の内容を合わせて確認しましょう。

送付数・到達率・返信率を確認する

まず送付数、返送数、返信数を記録します。到達率は「返送されずに届いたと考えられる通数÷送付数」、返信率は「返信を得た通数÷送付数」など、社内で計算方法を決めて継続的に比較してください。

返送が目立つ場合は宛名や送付先情報を、返送が少なくても返信が得られない場合はターゲットと訴求を確認します。郵送物を相手本人が読んだかどうかは、返送の有無だけでは確認できない点にも注意が必要です。

商談化率・案件化率まで追う

返信があっても、商談や案件化に進むとは限りません。返信から面談につながった件数、その後に具体的な検討案件となった件数まで追うことで、営業成果を確認できます。

指標を比較する際は、分母を統一しましょう。たとえば商談化率を「送付数に対する商談数」とするか「返信数に対する商談数」とするかで、数値の意味が変わります。社内で定義を明示し、対象期間もそろえて管理してください。

返信内容を分析してターゲットと文面を改善する

返信は件数だけでなく、内容も分類します。「面談希望」「担当者紹介」「時期違い」「課題不一致」などに分けると、改善すべき点が見えやすくなります。

たとえば担当者紹介が多ければ、送付先の役職や依頼内容を見直せます。課題不一致が多ければ、企業の選定条件や課題仮説の再検討が必要です。実績値を記事に掲載する場合は、集計対象、期間、各指標の定義を確認してから反映します。

CXOレターは内製と外部支援のどちらを選ぶ?

内製と外部支援の判断では、発送作業だけでなく、企業選定からフォロー、改善まで継続できるかを確認します。自社に残したい判断と、工数を補いたい業務を整理しましょう。

比較項目内製する場合外部支援を活用する場合の確認点
ターゲット選定自社の顧客理解を直接反映できる選定基準を共有し、リストの精度をどう確認するか
企業・人物の調査営業担当者が情報を蓄積できる調査項目と情報の確認方法
文面作成自社の提案意図を反映しやすい個別に変更する範囲と確認・修正の流れ
発送・フォロー社内で接点と反応を一元管理できる発送後の架電・メールまで対応するか
効果測定商談以降の情報とつなぎやすい返信内容や案件化まで共有・改善できるか

CXOレターを内製しやすいケース

狙う企業とキーマンが明確で、調査、文面作成、発送後のフォローを担当する人員がいる場合は、内製を検討しやすいでしょう。営業担当者が相手の情報を直接確認し、返信内容を次の提案へ反映できる利点もあります。

ただし、施策を継続できる体制が必要です。少数の重点企業で運用を始め、調査項目や記録方法を整えてから対象を広げる方法もあります。

外部支援を活用した方がよいケース

ターゲットリストの精度を上げたい場合や、個別調査と文面作成に十分な時間を割けない場合は、外部支援が選択肢になります。発送はできてもフォローまで手が回らない場合も、必要な支援範囲を検討する価値があります。

自社で決めるべきことまで任せきりにせず、重点企業の条件、提案価値、商談の基準は共有してください。外部支援を活用する場合も、得られた反応を自社の営業判断に戻す運用が必要です。

CXOレターで外部支援を活用するときの確認ポイント

外部支援を選ぶ際は、どの工程を任せられるか確認しましょう。サービスによって、筆耕・印刷・発送のみを担う場合もあれば、企業選定、キーマン調査、文面作成、送付後のフォローまで対応する場合もあります。

あわせて、返信や担当者紹介をどう記録し、商談につなげるために何を改善するか確認することも大切です。CXOレターを含めた大手企業への新規開拓や、送付後の商談創出に課題がある場合は、株式会社マーケティングコミットにお問い合わせください。相談時には、自社で対応できる工程と支援を希望する工程を伝えると、必要な進め方を検討しやすくなります。

CXOレターに関するよくある質問

手書きの必要性や送付後のフォローなど、実施前に迷いやすい点を整理します。自社の対象企業数と運用体制に照らして判断してください。

CXOレターは手書きにするべきですか?

数が増えるほど制作工数もかかります。重点企業数社へ送るのか、一定数へ継続的に送るのかを踏まえ、手書きと印刷を選びましょう。どちらを選ぶ場合も、送付先に合った内容と正確な宛名が重要です。

CXOレターの送付後にフォローは必要ですか?

送付後のフォローは、施策の設計に含めることが大切です。およそ送付してから3~4営業日後にCXOレターの到着確認という名目で架電やメールで提案テーマへの関心、適切な担当者、検討時期を確認します。送付前に担当者と連絡方法を決め、相手からの反応に応じて次の行動を調整してください。

CXOレター代行にはどこまで任せられますか?

任せられる範囲は依頼先によって異なります。リスト作成、キーマン特定、文面作成、筆耕・印刷、発送、フォローなど、どの工程に対応するか確認してください。自社の課題が作業工数にあるのか、商談につながる設計にあるのかを整理すると、必要な支援を選びやすくなります。

CXOレターは商談化率・返信率の基準はどれぐらいですか?

CXOレターの返信率はだいたい30~40%ほど、商談化率は8.3%が平均となっております。
また、返信する担当も宛先にしたCXOの方ではなく、その配下の事業責任者や秘書などが代理で返信をいただくことが多いです。

CXOレターの作成・発送の費用はいくらですか?

CXOレターの発送にかかる費用相場は1通200~500円程度になります。また、発送する封筒の種類によっても変動いたします。また、同封物として、チラシやノベルティを同封する場合は、チラシの制作費用が別途発生します。

マーケティングコミットのCXOレターを使った成功事例

マーケティングコミットでは、CXOレターを活用した大手企業への新規開拓も支援しています。

実際に、CXOレターを組み合わせたインサイドセールス施策によって、1,500万円以上の受注につながった事例があります。

ナショナル企業・大手企業とアポから受注率50%超え

CXOレターは、決裁者との接点を作ることが目的ではありません。送付後のフォローや商談化までを見据えて運用することで、最終的な受注につなげることが重要です。

マーケティングコミットの具体的な支援実績や取り組みについては、以下の事例資料でも紹介しています。

CXOレターは送付後の反応まで設計して商談につなげよう

CXOレターは、狙う企業のキーマンと有効な接点を作るための施策です。ターゲット選定、人物の調査、個別文面、発送、フォロー、効果測定を一つの流れとして設計することで、返信だけでなく担当者紹介や商談への進展も評価できます。

自社で継続的に運用できるかを確認し、不足する工程があれば外部支援も選択肢となります。エンタープライズ企業の新規開拓やBDRを含む商談創出に課題を感じている方は、マーケティングコミットのインサイドセールス代行支援(BDR)をご検討ください。

マーケティングコミットのBDR代行支援